働きやすい条件がそろったホワイト施設の特徴を把握しておくことも、ブラック施設に当たらないために大切です。ホワイト施設では、利用者にとって満足度の高い介護サービスを提供することはもちろん、そのサービスを提供する側である介護士の働きやすさにも力をいれています。介護士の待遇をなおざりにしていても、介護士の士気が下がって良いサービスを提供できなくなります。まずはサービスを提供する介護士自身が快適に働ける環境があってこそ、利用者の満足度の高さにつながるのです。このことに気づいており、介護士の育成や待遇を惜しまない施設は、ホワイト施設である可能性が極めて高いです。人材育成の面では経験に限らず指導係をつけて教育を行い、定期的に研修を実施している施設が多いです。この他、キャリアアップできるように資格取得支援制度を設けている施設も少なくありません。

人材育成以外では、福利厚生を手厚くしていることもホワイト施設の特徴です。教育面だけでなく、介護士が公私ともに充実した毎日を送れるように環境を整えているのです。職員用の食堂や保育所、提携している保養所やテーマパークの割引利用、職員同士で交流を図るイベントなど、その中身は施設によってさまざまです。他にも、人員体制についても確認が必要です。定員に対してギリギリの職員数で回している施設では、急な休みに対応できないでしょう。介護士は心身ともにゆとりを持てず、人間関係や職場の雰囲気に歪みが生じることがあります。こうした問題が置きないようにゆとりのある人員配置を取っている点も、ホワイト施設の特徴です。